絶望生産国日本。(『子どもの貧困―日本の不公平を考える』)


id:hrkt0115311さんの記事にもある
半分母子家庭(長男は20才過ぎたので)である我が家ですが
自分でセーフティネットをつくっておくのも
ひとつの方法かと思って書かせていただきます。


元夫が話し合いのできる人格を持った人だったというのは
結婚前にしか選択の余地がないので
なんともいいようがないのですが
「誰かに幸せにしてもらおう」的な結婚ならしない方がいい
…ぐらいでしょうか(なんだか、哀しいですけどね)


不動産購入時には夫と私の共有名義にしました。
離婚するなんて考えて家を買ったりしないので、偶然ですが
父が亡くなった3年後で母と同居する為に購入したので
私に“もしも”のことがあっても、母が困らないようにと思ってしたことです。
公的住宅もありますが、必ずしも入れる訳ではないので
離婚後も、安定して住む所があった。それがひとつ。


養育費の取り決めを公正証書にしたこと
下の子が中学生、上の子が高校生になってから離婚をしたこと
この状況も選べません。
幼稚園や小学生のお子さんがいる母子家庭の方はどんなに大変だろうかと思います。
公的なセーフティネットを一刻も早く導入して欲しいです。


その時期までにしておいた(偶然していた)ことが以下
資格を取って仕事を持ち収入を確保したこと
持病がある為、離婚後も資格を更にレベルアップさせて
失業しても再就職に有利にしておいたこと。
もうひとつの仕事を確保したこと


もちろん生命保険、共済、個人年金等々も加入
二重三重に人生に保障をつけています。
これだけ用心深かったのは元々、生まれつき虚弱体質だったのと
主婦なら大抵していることですが、家計簿を20年近く付け続けていて
小さな会社の経理程度の収入と支出の管理は身に付いたからだろうと思います。


私の父親は昔かたぎの職人でどんなにお金がなくても嫌な仕事は引き受けない
・・・というトホホな人で、私の子ども時代はたぶん貧乏な家庭だったと思います。
でも、周りもそういう家庭はたくさんあったし
母は父のことを立派な腕のいい職人だと言い愚痴は一切子どもに言いませんでした。
私は父母が苦労していたことも知らず、普通に短大に進ませてもらいました。


だから、いま、どんなに大変でもやっぱり子どもは大学に進ませています。
でも、本当に私立大学の授業料の高さは信じられません。
授業料の安い国公立に行くのだって、結局、塾や家庭教師で補わなければ
公立の義務教育+高校だけの授業では少なくとも私の住む地域では無理です。
それでも、教育を受けさせることは親が最低限してやれることで
あとは、子どもに残せる財産は人格だけだと思っています。


「子どもを健全に育てるのは社会全体の責任だ。」
フィンランドでは、それが常識だそうです。
能力の優れた若い人材が育てば、国が発展する。
私が言うのもヘンですが
10年後20年後を見据えた教育を自冶体単位でもなんでもいいから行えば
救える子どもはたくさんいると思います。


長男の部屋には映画「ターミネーター3」のポスターが貼ってあります。
内容的には「2」が好きですが(そんなことは置いといて)

恐れるな。未来は変えられる。


私も息子たちも、そう信じています。