過去のうつ病の症状との闘い

この記事は、いま、うつの症状が重い方や体調の悪い方はわたしの為ではなく
自分の身を守る為に読まないでくださいね。





掛け持ちで働いて、しかもひとつは介護の仕事なんて
健康な人でも身体を壊すと思うけど
一種の軽躁状態(ハイな気分が持続する状態)のあと
気がつくと食べられなくなって、仕事にも行きたくなくなって
一挙にうつの症状が出て、体重が10キロ減って
周りからも、「顔色が悪いよ〜大丈夫?」と言われるようになる頃
・・・完璧に壊れた。


書かなくても、どういう状況になるか、うつ病経験者の方はわかると思う。
この病気で、もっとも取り返しのつかないことになるかもしれない行為をしてしまった。


担当医に電話して、「入院させてください」と言った。
かかっている医師とか病院とか地域にもよると思うが
「あなたのように、ご自分から入院を希望されるような場合は逆に峠を越えた状況だと思うので
緊急入院はしなくてもよいと思うけれど、すぐに仕事は休職しましょう。最低、2週間は絶対安静です。
でも、とりあえず、受け入れ先は探しますね。職場に即刻、休む旨を伝えてください。
ご家族でも誰でもよいから、周りに人はいますか?」
誰もいない時で、自分で止血して、頓服薬は飲んでいた。
「いませんが、なんとか職場に電話はできます。」
「じゃあ、だいじょうぶ。だいじょうぶだからね○○さん すぐに休みましょう」
家族が知ったら、自分以上にショックを受けるととっさに思えたのは
不幸中の幸いだったのか。


職場には本当のことは言えなかったし(言ったら、上司も同僚もパニックだろう)
その頃は冬だったので「風邪で熱が39度あって下痢をしています。休ませてください」
介護の仕事はこういう時に即刻1週間ぐらい休ませてくれる。
・・・というか利用者さんや入所者さんにうつしたら大変なので
職場には一歩も近づくな〜状態だ。
掛け持ちの仕事のもう一か所もヒマな時期だったので
比較的、あっさりと休みは取れた。


・・・で、とにかくホッとして
(すごく簡単そうに書いてますが、この状況時に電話を掛けるだけで本人は辛くて辛くて辛い)
担当医にもう一度電話すると
「ああ、よかった。もう、なんにも考えずに明日のことも1週間後のことも考えずに休みましょう。
○○さん、もうすぐ息子さん 帰ってくるね。
お母さんには家に来てもらえますか?」
母にも風邪だと言って、来てもらえることを伝えると
「じゃあ、理由は風邪でいいから、家事も全部、ご家族にお願いしましょうね。本当にだいじょうぶですか?
何かあったら、すぐに電話してください」


そこからは薬のせいもあって、記憶が飛び飛びだけど
うちに来た母も、帰って来た大学の心理学部の長男も“何か”を感じ取ったらしく
何も聞かず、2人が一切をやってくれて
高校生の次男は「かーさん、風邪か〜?」
でも、なんか違うっぽいけど、ばーちゃんと兄ちゃんがいるから、まぁまかせとこう・・・だった。


結局 ヘルパーの方は2週間、仕事は休んで月末には退職届を出して1ヶ月後に退職した。
最後の1ヶ月は注意力も判断力も落ちていたから
今から考えると介護ミスをしなかったことが冷や汗ものだが
退職届を出したわたしに新規の仕事もなくて、慣れた対応ばかりだったので、無事に退職できた。


その後、臨時雇いの掛け持ちでやっていた仕事がメインとなった。
収入は落ちても、体力も精神力も必要とされる介護職に比べれば、かなり楽だし
臨時とは言え、こちらも資格の必要な専門職なので
4月からは非常勤に近い条件で働いて、なんとかなっている。