アバター

TOHO CINEMAS 上映作品詳細より

タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督、12年ぶりの最新作「アバター」。それは、私たちの想像を超えた新たな世界で繰り広げられるエピック・アクション・アドベンチャーです。息をのむほどに美しいはるか彼方のパンドラという星を舞台に、ひとりの男が様々な発見と思いがけない愛を経験し、やがてひとつの文明を救うために、彼の戦いの旅が始まっていく―。


なかなか映画館に足を運べないので
たまに観る時は「これは、映画館で観なくちゃ〜」な映画を選びます。
で、、、話題の3D映画アバターを観てきました。


まず、3Dメガネを入口でもらって着用するのですけど
近視で普段メガネを掛けている私には二重メガネになってしまい
何回かメガネがずれてきて困りました。(単に鼻が低いだけなのかもしれませんが)


たまたま上映時間の都合で吹替版を選択しました。
これ、もし字幕版で観てたら、映像が3Dでグワーンと来るので
パンドラという惑星の原住民のナヴィの言葉が少し字幕で出てきた時に
文字を追えないことがわかりまして、偶然だけど、ラッキーでした。


最後のテロップにNew Zealandとあったのでパンドラの自然や生態系は
New Zealandから、キャメロン監督が得たイメージなのかな、と思いました。
クリエイティブなお仕事をされている人はみんなそうですが
ゼロから頭に浮かんだものをひとつの作品(映画)にしてしまうのは本当にすごい!
CG技術の進歩ってどこまで行くんだろう。


ストーリーはハリウッド映画の典型的な流れなので
映像美や音楽を楽しむつもりで行くといいと思います。
空を飛ぶバンシーに乗って、自分も飛んでいる気分を味わえます。
パンドラの「聖なる木の精」がクラゲみたいな浮遊体で
自分のすぐ手の届く所にあるように感じられるのが個人的には大好きでした。


ここからはネタバレです。




平和、自然との共生がテーマであるのは、とってもわかりやすく描かれているので
大人はちょっとストーリーとしてはものたりなく感じるでしょう。
3Dという映像表現から考えても、親子で観ても楽しめる内容の映画の場合
小難しい表現は使えませんから。


だけどちょっと思ったのは、ハリウッドのSFアクションものって
勧善懲悪から脱却できないのかな?(日本の時代劇もそうですが)
「改心する」には納得できるエピソードが必要だし
最後に悪を倒して、スッキリしたい気持ちはわかるのだけど。


原住民ナヴィたちの住む大きな樹を倒して
森を焼け野原にするシーンではベトナム戦争を思い浮かべました。
戦争って、どこの国が悪いとかじゃなく「戦争そのもの」がいけないということは
もう、みんなわかっていることだから
せめて、映画の中でくらい、お互いが理解しあうという結末は無理なのかしら。


主人公がアバターとして生きる選択をするのは自然な流れです。
そして、タイタニックでもそうだったけど、女性は逆境の中でも強いのよね。ホントに。