自殺・自死。遺族のまなざしで、悲しみとともに生きることについて。(『自殺した子どもの親たち』)

どんジレさんの記事
http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20090908/1252365908
あんまり、しんどくない時に読みました。


うちの場合は親(私)がうつ病自殺念慮があるので
自殺遺児の方の本の存在は知っていました。


ネットでたまたま知り合った自殺遺児の方のブログもたまに読んでいます。
いまは幸せな結婚をされていますが
当初はどうしてお父さんを救ってあげられなかったのか?と
自分を責めて、こころを病んだそうです。


私の世代は自殺する子ども(小中学生)は少なかったから
今でも、リストカットや拒食は理解できても
子どもが確実に死んでしまおうと思うくらい絶望的になるのが
わからない。言葉がないです。


私の場合
親は高齢なので先に病気で逝ってしまう確率の方が高い。
元オットはとっくの昔に他にヨメを見つけた。
だから私がもし自殺企図をしたら
子どもがものすごくキツい人生になるだろうなぁ
…と頭では冷静に考えながら


介護の仕事で、何年も寝たきりで薬をいっぱい飲んで
それでも、なお生きなければならない人たちを看てきて
ひとはなぜ自分で死を選択してはいけないのだろうか?と
いまも、時々思います。


どうしても子どもの欲しいご夫婦が体外受精したり
なかには病気の子どものドナーとして次の子を受精卵の段階で選別して産む。
その是非は別として
そこまで医学が“生”に積極的に(というかビジネス)かかわってしまっているのなら
“死”に関しても・・・と思ってしまいます。
宗教的な問題や価値観の違いは生死ともに難しいですけど。


癌や難病で余命のない人の安楽死
うつ病での自殺を病死と同じと思うのはいけないことなのだろうか?
一瞬、頭をよぎります。
「もう、わたし、こんなに充分がんばったんだから
もう人生を降りたっていいでしょう」


むかしなら、50歳〜60歳ぐらい(たぶん)が平均寿命で
簡単に病気で天寿を全うできたのに。
私の父は63歳で癌で亡くなりました。
本人に告知はしませんでしたが
死ぬのが怖いとは不思議と言いませんでした。
職人で嫌なことを我慢してやるタイプじゃなく
きっと、まずまずの人生だったと達観していたような気がします。


いったい何歳なら、子どもは私の死を受け入れられるだろう。
お母さん、色々と大変だったけど、まあがんばったよな。
そう思ってくれるだろう。